木瓜(ぼくか)
作品名 |
木瓜 |
収載書名 |
『詩経』「国風・衛風」 |
訳者名 |
白川静 |
訳書名 |
『詩経国風』(『東洋文庫』518) |
刊行年代 |
1990 |
その他 |
歌垣の歌。 |
投我以木瓜
報之以瓊琚
匪報也
永以為好也
投我以木桃
報之以瓊瑶
匪報也
永以為好也
投我以木李
報之以瓊玖
匪報也
永以為好也
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我に投するに木瓜(ぼくか)を以てす
之に報ずるに瓊琚(けいきよ)を以てす
報ずるに匪(あら)ざるなり
永く以て好を為さむとてなり
我に投するに木桃を以てす
之に報ずるに瓊瑶(けいえう)を以てす
報ずるに匪ざるなり
永く以て好を為さむとてなり
我に投するに木李を以てす
之に報ずるに瓊玖(けいきう)を以てす
報ずるに匪ざるなり
永く以て好を為さむとてなり
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わたしに木瓜を投げてきた
それに佩玉(おびだま)を投げかえす
お礼というではありませぬ
いつまでも仲好くしたいから
わたしに木桃を投げてきた
それに佩玉を投げかえす
お礼というではありませぬ
いつまでも仲好くしたいから
わたしに木李を投げてきた
それに佩玉を投げかえす
お礼というではありませぬ
いつまでも仲好くしたいから
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